こんにちは!
Thinkです(Twitterアカウント👉https://twitter.com/Think_blog_2019)
今回は、国家試験合格後、どのような流れで登録するのかを解説いたします。
なお、計量士登録までの流れについては、経済産業省及び計量研修センターのホームページに記載されていますので、こちらでも確認できます。
今回の記事は、公開されている情報と私の実体験も交えて、記事にいたしました。
①国家試験合格後の流れ
環境計量士(濃度関係)の登録を受けるには、2つのコースがあります。
- 資格認定コース
- 国家試験コース
1.資格認定コース
国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)の計量研修センター(計量研修センター)で行う一般計量教習受講、その他特別教習(環境/濃度関係)を受講します。
なお、この教習を受講するために、入所試験という試験を受ける必要があります。
その後、実務経験を2年以上積み書類審査及び口頭試問に合格した者が登録申請できます。
2.国家試験コース
1年に1回開催される国家試験に合格し、以下のいずれかの条件を満たす者が登録申請できます。
- 実務経験1年以上
- 該当する資格を有している(※)
- 計量研修センターで開催される環境計量講習(濃度)を修了する。
私は③のコースで資格登録しました。
※該当する資格は以下の通りです
- ・薬剤師免許取得
- ・職業訓練指導員免許(化学分析科)取得
- ・職業能力開発校(化学系化学分析科)修了
- ・技能検定のうち、検定職種が化学分析(1級、2級)または産業洗浄(実技試験科目:化学洗浄作業)合格
- ・技術士(衛生工学部門)登録
1.の資格認定コースは社会人だと研修期間を休まなければならないので、確実に資格を取得したい人以外は選択しないと思います。
②国家試験コースの登録条件はどれを選択したのか?
計量証明事業の会社に勤務されている方は、「実務経験1年以上」を選択する方が多いと思います。
しかし、私が勤めている会社は計量証明事業を行っていないため、実務経験はありませんでした。(会社としても必要な資格ではないので、趣味での受験になります)
また、該当する資格も持っていないため、必然的に計量研修センターで開催される環境計量講習(濃度)を受講することにしました。
③環境計量講習の受講の流れ
国家試験の合格後に合格証が手元に届きます。
また、同時に計量士の登録方法が記載された冊子も一緒に届きます。
3月後半あたりに計量研修センターのホームページに今年の講習日程が開示され、どの日程で受講するか、申請することになります。
講習日程は4日間の講習が6月から10月までの間に7回ほど計画されますが、どの期間の講習を受けるにしても、4月末までに受講申請書を提出する必要があります。
つまり、仮に10月の講習を受けるとしても4月末までに受講申請書を提出することになります。
そのため、受講日程は確実に時間を確保できる日で選ぶようにしてください。
講習は、つくばの産総研敷地内にある計量研修センターで受講します。
産総研の敷地内に宿泊施設がありますので、遠隔地から受講される方は活用したほうが研修に遅刻する心配がないので安心です。
④実際の講習はどのような内容か?
講習内容は
- ・イオンクロマトグラフ法
- ・ICP発光分析、原子吸光
- ・ガスクロマトグラフ質量分析
- ・講義(不確かさとトレーサビリティの基礎、実習で行う各分析法の概要、計量士の職務)
になります。
どれも17時までに終了するようにスケジュールされておりますので、よほどの事が無い限りは残業にはなりません。
受講者同士でチームを作り、決められた内容で分析を行います。
その後16時半当たりから実習レポートを提出して、1日が終了となります。
夜は講師の先生方と交流会がありますので、さまざまな意見交換をすることができます。
研修4日目の17時から修了式を行い、修了証を授与されたら研修修了です。
修了証は再発行しないそうなので、大切に保管してください。(もう一度受講すれば、受け取ることはできます)
⑤登録申請
都道府県ごとに登録申請する機関は異なりますので、経済産業省のホームページをよく確認してください。
申請機関は異なるものの行う作業は一緒です。
- 都道府県ごとに定められた機関に連絡を取り、申請用の様式を郵送してもらいます。
- 申請書及び登録手数料及び国家試験合格証と講習修了証のコピーを提出します。
- 知事経由で経済産業省への登録を行い、登録完了となります。
登録完了すると、登録証が郵送されてきますが、申請書類提出から大体2か月程度かかります。
そのため速く登録されたい方は、講習会を早く受講し、修了証を入手したらすぐに登録申請したほうが良いです。
以上が登録までの流れになります。