こんにちは!
Thinkです(Xアカウント👉https://x.com/Think_blog_2019)
今回は、レノボ様からノートパソコン「ThinkPad E15(Gen2)」のレビュー機をお借りすることができましたので、記事を書きました。
ただ、残念なことにこのレビュー機をお借りした時点で、AMDのCPUを搭載したGen2は販売終了となっており、最新CPUを搭載したGen3に切り替わっています。
Gen3では、Gen2と比較して、CPUが最新のものに変更されていますが、パソコンの外見には変更がありません。
そのため、Gen3の購入を考えている方も、是非参考にしていただければと思います。
ThinkPad E15(Gen2)はThinkPadシリーズの中で安い部類の機種になります。
どのくらい安いのかというと、初期構成ではありますが、この記事を執筆している2021年7月29日時点で10万円を切っています。
ThinkPadシリーズは、超高性能のThinkPad Pシリーズやモバイル用途をとことん突き詰めたThinkPad X1 Nanoといった、何かに特化した機種が発売されていますが、これらの機種は、より機能・性能を向上させるためにとことん突き詰めて開発するため、とてもコストがかかります。
これらは車で例えればF1マシンのような存在で、ほとんどのユーザーはそこまで機能・性能はいらないです。
このThinkPad E15は、スタンダードなノートパソコンで、車に例えると大衆車、つまり、より一般向けのパソコンです。
何かに特化する必要が無いので、開発にコストがかからず、販売価格も抑えることができています。
安いといっても、「安かろう悪かろう」ではなく、デザインも悪くないですし、耐久性もあります。
また、ThinkPad特有のキーボードのうち心地も健在です。
そのため
✅据え置き型のThinkPadが欲しい方
✅家族用で耐久性が高いパソコン欲しい方
✅出費を抑えて複数のパソコンが欲しい方
✅ノートパソコンでも広い画面で作業したい方
このようなパソコンを検討していたら、ぜひご覧ください
①レビュー機の仕様
今回お借りしたレビュー機の仕様は以下の通りとなります。
<CPU>
AMD Ryzen5 4500U(6コア/6スレッド)
<GPU>
AMD Radeon(CPU内臓)
<メモリ>
8GB
<記憶装置>
SSD256GB(m.2、NVME)
<ディスプレイ>
15.6インチ フルHD液晶(1920×1080)
<インターフェース>
・HDMI×1
・マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボジャック
・USB3.1 Gen1 Type-A ×1 、USB3.1 Gen1 Type-C×1、USB2.0×1
・有線LAN
・無線LAN:WiFi搭載/Bluetooth v5.1
・WEBカメラ(ThinkShutter付)
<寸法>
365mm(幅)×240mm(奥行き)×18.9mm(高さ)
<重量>
約1.7kg
<バッテリー駆動時間>
最大14.8時間
本機種は購入時にカスタマイズすることができ、レビュー機よりも更に高性能にすることができます。
<メモリ>
最大で24GB
<記憶装置>
512GB+1TB
SSD2台搭載
本機器は15.6インチの大型ディスプレイを搭載しているのと、重さも1.7kgと、決して軽量機種ではありません。
そのため、毎日持ち運びを考えている方は、より軽量なモデルをオススメいたします。
逆にほとんど持ち運ばないで、据え置き状態で使う方に向けた機種です。
例えば、従業員向けのパソコンや家族向けのパソコンを複数台を用意したい場合にちょうど良い機種と言えるでしょう。
②外観
天板に安っぽさは見えない
ディスプレイは狭額縁
キーボードはテンキー付き
右手側のポート類
左手側のポート類
筐体について
おそらくプラスチック製ですが、塗装のおかげか、安っぽさはありません。
ただ、高価格帯のThinkPadで採用されている金属筐体にピーチスキン塗装と比較すると、安価な印象です。
このパソコンは1.7kgと、軽いパソコンではないのですが、片手で持ち上げてもたわむことはなく、安心して持ち上げることができます。
キーボードについて
キーボード面は剛性があり、文字入力中に強く押してもたわむことはありません。
キーボード配列はエンターキー付近のキーが小さくなっていて、人によっては打ちにくいかもしれません。
また、FnキーとCtrlキーの位置関係で、Fnキーの方が外側に来ているため、Ctrlキーを多用する方は、そのままだと使いにくいです。
この点については、BIOS設定で位置を変更したり、キー配列を交換するフリーソフトがありますので、自分好みにカスタマイズすることはできますが、会社等の複数人で共有する場合は注意が必要です。
ディスプレイについて
フルHD解像度の非光沢液晶を搭載していますので、光の反射を気にせず作業することができます。
ディスプレイ上部にはWEBカメラが搭載されていますし、WEBカメラについてはThinkシャッターで覆うことができますので、プライバシー保護がしやすいです。
ポート類について
右手側には、有線LANとUSB Type-Aがあり、左手側にはUSB Type-AとHDMI、イヤホンジャックそしてUSB Type-Cが搭載されています。
右手側のUSB Type-Aポートは、USB2.0なので転送速度は遅いです。
そのため、データ転送には使用せず、外付けマウスを接続するようにしましょう。
データ転送には、左手側のUSB Type-Aポートを使用しましょう。
電源はUSB PDにより充電しますので、付属のACアダプター以外に市販のUSB PD充電器を使用することができます。
このパソコンを持ち運ぶ機会は少ないと思いますが、荷物をできるだけ軽くしたい方は、別途購入しても良いかと思います。
試しに市販のUSB PD充電器で充電してみましたが、問題なく充電が行えました。
市販のUSB PD充電器で充電可能
最近は、充電器の小型化が進んでいるため、もし持ち運ぶ機会が多い方は用意していたほうがよさそうです。
本機の充電器が65Wの物でしたので、USB PD充電器も65Wの物を用意したほうが良いです。
以下に商品リンクを掲載しますので、ご参考ください。
👇Anker Nano II 65Wの商品リンク
③SSDやメモリの交換について
残念ながら、今回は許可が得られず、メモリやSSDのアクセス性が確認できませんでした。
しかし、レノボでは保守マニュアルを公開していて、パーツの交換方法が書いてあります。
それを見ると、あくまでも自己責任にはなりますが、メモリとSSDは交換出来そうです。
以下にマニュアルのリンクを掲載しますので、もし交換を検討している方は是非ご覧ください。
👇マニュアルのリンク
また、m.2 SSDは片面実装タイプと両面実装タイプがあり、パソコンによっては片面実装タイプしか搭載できないものもありますので、パソコンを購入する前にあらかじめ購入する場合は片面実装タイプの方を選んだほうが良いです。
コチラの記事で片面実装タイプのm.2 SSDのまとめておりますので、是非ご覧ください。
④ベンチマーク
CINEBENCH結果
CINEBENCH R20 測定結果
CINEBENCH R23 測定結果
CINEBENCH R20のスコアが
マルチコア:1869
シングルコア:439
となりました。
15.6型液晶搭載の比較的大きなノートパソコンですが、搭載しているCPUは、モバイル向けのノートパソコンにも使用されるものです。
とはいえ、性能はネットサーフィンや文書作成には十分な性能を持ったCPUです。
ゲームや動画編集をしなければ、快適に使えます。
こちらは
マルチコア:5120
シングルコア:1152
となりました。
こちらもあくまでも参考程度にしたほうが良いです。
CINEBENCH R20測定時の温度変化
CINEBENCH R20実行時にはCPU周波数が3.1GHz付近で安定しました。
このCPUはベースクロックが2.3GHzでターボブーストすると最大で4.0GHzまで行きますので、ベースクロックを下回ってはいないです。
また、CPU温度が最大でも85℃付近までしか上昇していないため、冷却とCPU周波数のバランスが取れています。
CPU温度が高いと周囲のパーツに悪影響を及ぼしますが、この温度であれば問題ないです。
薄型、小型のノートパソコンだと冷却が追い付かず、90℃超えることもありますが、このパソコンの場合は、本体が大きいためか冷却性能が高いです。
動画変換スピード
動画編集ソフトDavinch Resolve 17を使用して4K30fpsの動画をYoutubeのプリセットを使用して、フルHDの動画に変換するスピードを測定しました。
その結果、19分15秒ほどかかりました。
メモリが8GB搭載されていますが、本動画編集ソフトを使用している最中は、ほとんど8GBフルで使用していました。
軽い動画変換を考えている方は、メモリを増やしたものを購入するか、増設したほうが良いでしょう。
⑤バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間はBBenchを使用して、フルHD60fpsの動画を再生し続ける方法で測定しました。
測定条件は以下の機内モード、最低輝度で計測しました。
その結果
3時間58分
となりました。
新品ではなく、レビュー機なのでバッテリーが消耗している可能性もありますが、公称値の50%以下の数値となりました。
ただ、もともと据え置き前提の機種になりますので、バッテリーは持ち運び用というよりは、停電時の保護用と考えて置いたほうがよさそうです。
⑥まとめ
良い点
✅ThinkPad特有の耐久性よし、キーボードのうち心地よし
✅メモリやSSDを自分で交換・増設可能
✅メモリが24GBまで搭載可能
✅SSDが2つ搭載できる(片方は2242タイプ)
✅Intel製、AMD製のCPUが選べる
✅USB Type-A、Type-C、HDMI、有線LANと、ポートが充実
✅価格が安い(記事執筆時点の2021年7月29日時点で10万円以下)
✅CPUの発熱と冷却性能のバランスが良い
悪い点・今後期待すること
✅SDカードを搭載してほしい
✅USB Type-Cポートを右手側にもう一つ搭載してほしい
このパソコンはモバイル用途向けのCPUを搭載しているためゲームや動画編集には向いていませんが、ネットサーフィンや文書作成には向いていますし、そのほうが発熱が少ないのでパソコンが劣化しにくく、長期間使用できます。
また、メモリやSSDのアクセス性が良く、特にメモリを増設すれば、軽い動画編集はできます。
✅据え置き型のThinkPadが欲しい方
✅家族用で耐久性が高いパソコン欲しい方
✅出費を抑えて複数のパソコンが欲しい方
✅ノートパソコンでも広い画面で作業したい方
は是非ご検討ください。
👇Thinkpad E15の商品リンク