こんにちは!
Thinkです(Xアカウント👉https://x.com/Think_blog_2019)
今回は、新しく発表されたレッツノートFV1の秋冬モデルの発表を受けて、とても
面白い内容でしたので記事にしました。
もしお時間があれば、御覧いただければと思います。
なお、レッツノートFVシリーズのレビュー記事ではありませんのでご注意ください。
また、この記事に記載している金額や仕様は、執筆当初の情報を参考にしていますので、ご注意ください。
2022/03/31追記
レビュー記事を書きました。
コチラのリンクよりご覧ください。
①レッツノートFVシリーズの特徴
レッツノート全体のラインナップとして、12.0インチのレッツノートQVシリーズ、12.1インチのSVシリーズ、そして14.0インチのFVシリーズがあります。
つまりレッツノートFVシリーズは、パナソニックが発売しているノートパソコンの「レッツノートシリーズ」の中で、最も画面サイズが大きい機種になります。
ただ、画面サイズが大きいとはいえ狭額縁液晶を搭載しているのと、重量も最大で1.2kgなので、持ち運びやすさを重視したモバイル向けのノートパソコンです。
何kgからモバイル向けと言っていいのか、このあたりは人の体感によるものが大きいですが、私個人の感覚ですと。
・毎日持ち運ぶなら1.3kg以下
・週に3回なら1.4kg~2kgの間
・週に1回なら2kg~5kg以下
と考えています。
2kgが被っていますが、このあたりの重さになると、ゲーミングノートパソコンクラスの性能を持ったものになりますので、ACアダプターが大きくなります。
そのため、ノートパソコン本体+持ち運ぶものや、それを入れる容器(バッグに入れるかリュックに入れるか?)によって変わってくるところですね。
例えば、私が持っているROG Flow X13であれば、リュックに入れればギリギリ毎日持ち運べるかなといったところです。
両極端な話で言えば、すでに販売を終了していますが、DELLのゲーミングノートパソコン「Alienware 17」の場合、本体重量が4kg、ACアダプターも1kgくらいありますので、毎日持ち運ぶのは一苦労です。
話をレッツノートに戻しますが、FVシリーズはモバイル向けのノートパソコンだということがお分かりいただけるかと思います。
そして、他社のモバイルノートパソコンと比較してレッツノートFVシリーズが優れているのは
✅バッテリー着脱可能
✅CPU冷却クーラーがファン2台搭載
✅VGA端子やLANポートなど、端子類が豊富
✅WWAN(5G、LTE)対応
✅ディスプレイ縦横比が3:2
という点です。
テレワークが普及した今の時代、VGA端子を使う機会は減っているとは思いますが、無いよりはあったほうがもちろんいいですし、何よりHDMI端子も搭載していますし、USB Type-Cからの映像出力もできます。
なので、映像出力について苦労することはないでしょう。
また、バッテリーの着脱についてはモバイルノートの中ではレッツノートしかできない時代になりました。
バッテリーを着脱可能にしようとすると、バッテリー自体を保護するためにカバーをつける必要があり、その分重量が増えます。
今の時代のノートパソコンは、バッテリー自体をパソコン本体に内蔵することで、できるだけ重量を軽くする手法をとっていますが、その代償としてバッテリー寿命を迎えたときに、ユーザー自身が交換できないというデメリットがあります。
バッテリーは充放電を繰り返すと劣化して、充電できる容量が低下してしまいますので、いつかは必ずバッテリーが寿命を迎えてしまいます。(今のところ劣化を止める技術が確立していないです)
より長く使えて、バッテリー交換の時に仕事を止めたくないのであれば、バッテリーを自分で交換できるほうが良いです。
そして私個人で一番良いと思っているのが、CPU冷却クーラーにファンを2つ搭載していることです。
ゲーミング/クリエイター向けのノートパソコンの場合、CPUのほかにGPUも搭載しているので、排熱性能を高める必要があり、ファンを2つ搭載しています。
それに対してほとんどのモバイルノートパソコンは、モバイル向けの低発熱CPUを搭載しているので、ゲーミングノートパソコン程の排熱性能を持つ必要がなく、ファンを1つだけ搭載しています。
ただ、私もこれまでいくつかモバイルノートパソコンを触ってきましたが、低発熱のCPUとはいえ、実際は触れないほど筐体が熱くなり、故障しないか心配になるのが現状です。
また、排熱がうまくいかないと、CPUの保護機能が働いて自動で性能を落としますので、排熱性能が高いほど快適に作業できますし、熱が溜まらないので基盤が故障しにくくなります。
こう考えると、モバイルノートパソコンでも排熱性能を高めるために2つファンが欲しいなというのが正直な感想です。
こういったこともあり、最近ではモバイルノートパソコンでも2つファンを搭載するものが増えてきました。
例えば、14インチ以下のモバイルノートパソコンだと、DELLのXPS13やLenovoのThinkpad X1 Carbonが同じように冷却ファンを2台搭載しています。
レッツノートFVシリーズもその背景があってか、冷却ファンを2つ搭載することでCPUの性能が落ちにくいようにしています。
②秋冬モデルからSSDが2枚搭載できるようになった!
レッツノートFVシリーズは、2021年の6月に最初のモデルが発売されましたが、発売された当時は最高のカスタマイズをしても、SSDの容量が2TBまででしか選択できませんでした。
容量が2TBだと、SSDはおそらく1枚までの搭載になるかと思います。
ですが、秋冬モデルからSSDが2枚搭載できるようになりました(公式サイト)。
内訳をみると、1枚目がPCIe4.0接続、2枚目がPCIe3.0接続ですので、それぞれデータ速度に違いがあるものの、もともとPCIe接続は通信速度が速いです。
このデータ転送速度の違いを体感するには動画編集やゲームのような、大量のデータを読み書きする作業を行う必要がありますが、このパソコンの場合はそういった作業するにはCPUやGPUの処理のほうが追い付かないので、転送速度の違いで作業に支障が出ることは稀でしょう。
搭載できるSSDですが、最大で2TBを2枚搭載できます。
片方はOSをインストールするので、そちらがメインのSSDとなりますが、SSDを2枚搭載していると、単純にデータ保存容量が増える以外にバックアップに使えるというメリットもあります。
OSをインストールしているSSDを丸ごともう一つのSSDにバックアップするといった使い方ですね。
バックアップをとっておけば、片方のSSDが故障したときに、もう片方のSSDが無事なら復元できるのです。
ただし、RAID設定はできないようなので、自動バックアップソフトを使うか、定期的に手動でバックアップを取る必要があります。
今の時代、クラウドサービスの普及や外付けSSDの大容量化・高速化が進んでいますが、やはりパソコン内に大容量のSSDを搭載できるのはとてもいいですね。
③なぜSSDが2枚搭載できるのがスゴイのか?
ここからがこの記事の本題になります。
SSDを2枚搭載することで大きなメリットがあることを取り上げましたが、そもそも2枚搭載できるのはスゴイことなのでしょうか?
実は、「14インチのモバイル向けノートパソコンでファンを2台搭載していて、且つSSD2枚を搭載できるものがほかに見つからない」のです。
14インチのモバイルノートパソコンすべての基盤を見たわけではないので、確実かどうかは不明ですが、少なくともレッツノートFV以外には見当たりません。
HPのSpectre X360の14インチモデルがOptaneメモリーとSSDを組み合わせていて、一見2枚搭載できるように見えましたが、残念ながらm.2スロットは1つしか搭載していませんでした。
レッツノートFVシリーズ以外にも、SSDを2枚搭載できる14インチのモバイル向けノートパソコンはあります。
例えばLG製のノートパソコンGramシリーズが該当しますが、残念ながらこちらはCPU冷却ファンを1つしか搭載していないのです。
LenovoのThinkpad x1 carbonも、m.2スロットの空スロットがあるモデルもありますが、もともとWifiカードを搭載するためのものでSSDを搭載するためのスロットではないので、無事に認識してくれるかは不明です。
そのため、レッツノートFV1の秋冬モデル以降は、他のノートパソコンと比較して大容量化、そしてより故障の対策をしやすいメリットがあります。
④まとめ
レッツノートFVシリーズが、同じ画面サイズのノートパソコンと比較してより完璧に近づいたモバイルノートパソコンだということがお伝え出来たかと思います。
同じ画面サイズのノートパソコンよりも優れているのは
✅バッテリー着脱可能
✅CPU冷却クーラーがファン2台搭載
✅VGA端子やLANポートなど、端子類が豊富
✅WWAN(5G、LTE)対応
✅ディスプレイ縦横比が3:2
✅SSDを2枚搭載可能(2TB×2枚)
という点です。
ただ、一つだけ問題を挙げるとすれば、「お金がかかる」という点です。
レッツノートは日本製のノートパソコンなので、高額になってしまうんですよね・・・・
一番理想なのは、価格が安いモデルを購入して自分で増設することですが、もし仮に初めからSSDを2枚搭載できるモデルと異なる基盤が使用されていた場合、増設ができないです。
ちなみに、この記事を書いている時点で、SSDを2TB×2枚の5G対応構成で、63万円でした。
ここまでの価格になると、M1 Maxチップを搭載した14インチMacBook Pro(8TB SSD搭載)と同じ価格になります。
もう少し安ければ良いですね・・・
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