こんにちは!
Thinkです。
これまで、環境計量士(濃度関係)(以下環境計量士と略す)の国家試験合格の体験談として、問題の解き方について記事を書いてきました。
そして、ついに今年の計量士国家試験まで、2か月を切りました。
既に問題集を何回も勉強されているかた、なかなか時間が取れなくて勉強できていないかた、さまざまな方がいらっしゃると思います。
今回は、なかなか時間が取れなくて勉強できていない方が、あと2か月間で何をするべきかを書いてみました。
参考としていただけますとありがたいです。
①もちろん過去問の勉強は必須だけど….
もちろん今から頑張って過去問を何周も繰り返して勉強できるのであれば、それに越したことはありません。
ですが、「そんなことができるならとっくにやっている!」といった状態だと思います。
なので、ここから2か月間は、勉強の内容を絞る必要があります。
②では何の勉強をするか?
ズバリ、法令、化学そして数学です。
一目見て、「多いな・・・」
と思われた方もいらっしゃるかと思います。
なぜこの3つなのか、説明していきます。
③法令を勉強する理由
法令を勉強する理由は、こればっかりは過去問を勉強しないと点数をとれないからです。
私の過去の記事で、環化、環濃で正解を選ぶ方法を書いてきましたが、法令は別物です。
つまり、問題を解くときに理論的に考えても解けないから暗記(理由も覚えれればベスト)するしかない。
といったところです。
もちろん改正された部分や、新しく追加された部分は過去問からは読み止めれないので、問題を解くのは難しいですが、まずは過去問の法令は押さえなければいけません。
なので、法令については、過去問を勉強してください。
④化学を勉強する理由
化学知識は、環化と環濃を解く上で正解に近づくために必要な知識になります。
ただ、環境計量士の問題は大学入試もしくは大学相当の化学のレベルですので、高校化学だけの知識では、若干足りないです。
そのため、過去の記事でも紹介しましたが、「高校化学+少し大学の化学」の内容が盛り込まれた以下の参考書をオススメします。
この本の内容をノートに板書して勉強する必要はありません。
「小説を読むように読んで」から「日常生活の、どの部分に関係するのかを考える」といった作業を繰り返してください。
例えば、
「蒸留・分留」と書いてあったら、「蒸留酒の製造はこれを使ってるのかな?」
と、身近な物や現象に置き換えてみてください。
そうすると、化学的な思考能力が上がってくるとともに、知識として定着していくと思います。
↓オススメの参考書のリンクになります。
⑤数学を勉強する理由
環境計量士の試験では、もちろん計算問題が出ます。
そして、要求される数学の知識は、「高校レベル」です。
ですが、今から勉強するのは高校数学ではなく、まずは「高校受験レベル」の数学。
つまり中学生レベルの数学を勉強してください。
その後に、高校レベルの数学のうち、対数や指数、確率統計を勉強してください。
その理由は、高校レベルの数学を理解する上で、中学生レベルの数学が必要なこともありますが、それ以上に「計算ミス」をしないように、正しく計算する能力を身に着けることが目的です。
ですが、ここで私が言う中学生レベルの数学というのは、日本屈指の最難関高校の受験問題です。
なぜ最難関高校の受験問題かというと、例えば中学生の初めに習う「正負の数」の問題でも、「正しい計算順序で計算する」ことができないと、解けないレベルだからです。
これができれば、計算中にケアレスミスを起こすことが少なくなります。
また、ただの計算問題でも、真面目に解くとおそらく時間切れになるような問題も多々あります。そのため、楽に解く方法をすぐに思いつかないと、時間内に解けないようになっています。
環境計量士の勉強とは一見遠回りな勉強かもしれませんが、本番の試験で仮に簡単な計算問題が出題されたとしても、ケアレスミスを起こして間違ってしまってはもったいないです。
そのため、「正しい計算順序」で計算できるようにトレーニングしておきます。
そして、「楽に解ける方法を見つける」という考え方を身に着けることで、数学的な思考能力が発達し、高校数学をすぐに理解することができます。
なお、文章問題は解く必要はありません。
有理数の計算(正負の数)、無理数の計算、指数法則、単項式の計算、多項式の計算、因数分解、展開
の問題が、ケアレスミスなく解けるようになればベストです。
↓オススメの参考書
⑥まとめ
環境計量士の試験まであと2か月ですが
- 法令:過去問をひたすら勉強
- 化学:高校化学+少し大学化学を勉強
- 数学:中学生レベルの数学→高校数学の対数、指数、確率統計
をしてみてください。
特に数学は遠回りにも見えますが、高校数学を理解する上で、中学生の数学は必須ですし、ケアレスミスなく問題を解くだけの計算力を身に着けることが必要だからです。
これができれば、一見わからない問題が出ても、化学知識+数学的思考能力で、なんとか解けてしまうはずです。
長くなりましたが、参考としていただけますとありがたいです。
以下過去記事になります。
正解がわからなくても、理論的に考えて解く方法を書いています。